マンションに住んでいます。上階の住人の子供が駆け回る音や、飛び跳ねる音がうるさくて仕方ありません。何か良い方法はありませんか。

マンションは施工費を抑えるため、階高を低くしているので、床材(カーペットやフローリング)をコンクリートの上に直接貼ったり、天井がコンクリートのままだったりしているので、上階の音が漏れ易くなっています。
また、ダニの温床のカーペットに変わりフローリング直貼り床等が多用され、一層音が漏れ易くなっています。

対策ですが天井が張ってある部屋なら、天井裏にグラスウールを敷き詰めれば、騒音のレベルは低下します。
また、天井が張ってない部屋は、吸音材を吹き付け、新たに天井を張るなどの工事が必要になります。

下階で出来ることは限られています。 要は騒音を出さないことですから、上階の方とよく話し合ってみてはいかがでしょうか。

  1. 子供に椅子やテーブル等から飛び降りさせない。
  2. 子供に部屋を駆け回らさせない。
  3. ドア等の開閉は静かに行う。
  4. 遊びにきた友達にも上記を徹底させる。

等々、最低限のマナーは守って、トラブルなく住みたいものです。

『月刊ぷらざ2002年4月号掲載』回答: 山内彰(JIA会員)

6 月 13, 2005 カテゴリー: | | コメント (0)

吸音と遮音の違いって何ですか?

吸音は、自分の出した音が自分にどのくらい戻って来ないかを表したもので、隣の部屋のことは一切考慮されていません。
一方遮音は、自分の出した音が隣の部屋へどのくらい伝わらないかを表したもので自分のいる部屋のことは考慮されていません。
このような事から部屋の音環境は吸音と遮音を組合せて考えることになります。

吸音に適した材料は、表面がツルツルでなく隙間だらけのもの(スポンジ、グラスウール等)です。また自分の出した音がすぐ自分に戻らないよう部屋の壁、天井をデコボコにして色々な所にぶつかって長い距離を通った後、自分に戻るように工夫するのも一法です。
遮音に適した材料は、重いもの(比重の大きいもの)に尽きますが、音の伝わり方 には二通りあって空気で伝わるものと振動として伝わるものです。空気で伝わる音は、 部屋のあらゆる隙間を少なくすること(防音扉、目張り)で防ぎます。

『月刊ぷらざ2002年8月号掲載』回答: 松村和雄(JIA会員)

6 月 13, 2005 カテゴリー: | | コメント (0)